私とホメオパシー

私がホメオパシーと出会ったのは2007年。その頃の私は、ある慢性化した症状に困っていました。その数年前には胸腺腫を外科手術によって摘出し、再発の心配も乗り越えていたのですが、この新たに始まった病に「この治療で治るのだろうか?この先もっと大きな病に罹るのではないか」と、胸の奥に出来た不安は大きくなるばかりで、この不安をどう解決したらよいか考えることができませんでした。

人を癒すには
また歯科衛生士の仕事で患者さんと関わる中、癒すということはどのようなことなのか、本当の健康とはどのようなことなのか、一般的な治療や生活習慣の改善や励ましや優しい言葉だけではない、もっと癒すべきところや方法があるのではないか、それは何なのかと自分に問いかけていました。

一粒のレメディ
そこへ偶然ホメオパシーと出会うことになり、一粒のレメディーを処方されました。それ以来、その症状は現れることもなく、定期的なセッションを受けることにより、不思議と病や将来への不安も取り除かれていきました。

人生の旅のはじまり
それと同時に目の前にあった霧が晴れ、自分の新たな旅が始まった気がしたのです。それは幼少の頃からそれまで抑えていた病と向き合い、健康という目的地に向かう旅でもあり、私の人生の目的地を探す旅でした。

そして
その後、セルフケア講座に通うようになり、ホメオパシーは急性症状から慢性症状、身体的な問題から精神や感情の問題まで幅広く対応できる療法の一つであるのではないかという考えに行き着きました。それは、ホメオパシーは長い歴史のなかで積み上げられてきた知識や経験から成り立っていて理がきちんとかなっていましたし、何よりもその人の中心や本来持っている力に働きかけることができるのではないかと思ったからです。

私にとってのホメオパシー
そしてホメオパシーの学校に通い本格的に学び、卒業。ホメオパスとして活動していくことになりました。ホメオパシー、これが今の私の人生の旅には無くてはならないものと思っています。

嵐を起こす
ホメオパシーはその人の病と似た病で、そして少しだけ強い病でその人の自然治癒力を刺激します。言い換えればその人に少しだけ嵐を起こすと言ってもよいでしょう。嵐が過ぎ去ったあとは何が見えるのでしょうか。
それをクライアントさんと見ていくことができたら。そんな気持ちで日々ホメオパシーと向き合っています。

野口綾子
2016年春、クラシカルホメオパシー京都認定ホメオパスとなる。 同年からクラシカルホメオパシーOlivierとして主に愛知で活動。 趣味は読書、ピアノ、音楽鑑賞。一児の母。